The Road
またも救われない話です…。
もろ、ネタバレですね。
2007年のピューリッツァー賞受賞作品だそうです。
そして、米国では170万冊以上の大ヒットとのこと。
作者コーマック・マッカーシーの前作「ノー・カントリー」も、何とも砂を噛んだような後味の良くない救いのない話でした。
私にはどうしてこういったモチーフの作品が書けるのか残念ながら理解できません。
ですから、殆ど共感もできませんでした。
この作品はSF(ScienceFictionというより、SpeculationFiction)で、実在しない仮定の状況・環境を設定して、そこにおける登場人物等の思考や行動を描かれます。
しかし、大規模な核戦争が行われ世界が崩壊した地球を設定としているようなのですが、核爆弾が使用された世界の描写に全く現実性が感じられないことです。
私は日本人ですから、広島・長崎の核爆弾爆裂後の惨状・地獄図をストレートにイメージします。
ですから、この書にあるような状況設定はどうしても理解できないのです。
あまりに楽観的に描かれています。
そう言えば、2002年の映画「トータル・フィアーズ」で、米国内で核爆弾の炸裂後の状況描写もお気楽そのものでした。
やはり、米国人は相変わらず核爆弾の怖さを十分に理解をしていないようです。
作者は究極の状況下での人間の振る舞いを通して、人間の良心を描きたかったのでしょうが、残念ながら私には伝わりませんでした。


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