「細岡駅」で釧路行きの汽(気?)車を待ちます。
やってきたのは、展望車が連結されている「ノロッコ号」でした。
湿原の中で「丹頂」がいる辺りに来ると停止して、丹頂の案内アナウンスがあり、ノロノロ走るノロッコ号の本領?発揮です。
この日は、丹頂の幼鳥を見ることができました。
川の上では会うことができませんでしたが、漸く会えました。
釧路駅でカヤックとパドルとバッグを抱えて改札を出ようとすると、手荷物券はあるかと聞かれました。
どうやらフォールディング(組み立て式)カヤックが大き過ぎると言っているようです。
無人駅の細岡から乗って車掌から切符を買っているので、「無い!」というと渋々通してくれました。
さて、泊まるところを探さなければいけません。
電話ボックス(当時、ツーカーは北海道では使えませんでした)で、何件か電話して東急インに決めました。
ホテルにチェックインする前にカヤックを宅配便に預けます。
飛行機に持ち込めない訳ではないですが、持って歩くには重すぎます。
ちなみに来るときは、川湯温泉の民宿に宅配便で送っておきました。
宅配便を預けたのが「和商」市場のそばだったので、昼飯は和商の中で「いくら丼」か何かを食べました(余り覚えてません…)。
あとは、ホテルに入りシャワーを浴びて、有名なラーメン「銀水」に行き、呑みに繰り出すだけです。
銀水はすっきりとした醤油ラーメンで、昔ながらの味で三時のおやつに丁度好いくらいでした。
「炉ばた」に行こうと思って早めに店の前に行きましたが、7時前にも関わらず満席で入れません。
10数年前に来たときとおんなじ構えのままで、入れなかったのは残念です。
仕方なしに、地元の小さめな店を物色して入りました。
ところで、釧路は霧の町と言われています。
霧は夏に出ることが多いので、夏でも気温が低いのです。
ですから、草や葉っぱがなかなか腐らずに堆積して大きな湿原になっています。
ということで、小さな呑み屋さんには冷房がありません。
とは言いながらこの日は霧が出ていないので暑い一日でしたので、店の中は結構蒸します。
備え付けの団扇をパタパタしながら、「ツブ貝」や魚を楽しみます。
5日間の川下りを思い出し、ママさんと話して、足元の蚊を払いながら世は更けていきました。
今回のツアーで感じたことは、手付かずとは言わないまでも原生地帯を下れると思っていた釧路川も、思った以上にジワジワと開発の手が入っていることです。
川は文明が生まれ文明や文化が伝わる道でもありますから、人間の手から隔絶されるということは殆どありえません。
でも、明治以降の川の開発(川だけではありませんが)は、ただ直線化したり護岸工事をしたりの余りに画一的でした。
科学的に研究が足りなかったことにあるとも思いますが(もちろん開発という名の工事のばら撒きも)、現在は様々な視点からの自然との共存する道が研究されてきています。
日本人の原風景といわれるジブリに出てくる里山も、完全に人の手が入った自然形です。
里山は自然のままではありません。
当時の土木技術レベルでは、時間をかけて変えていくしかありませんでした。
その過程で何かおかしいと思ったら、暫く様子を見ながら手を加えていったので、結果的におきなインパクトを自然に与えずに済んだのだろうと思います。
ですから、現代においても、失敗を恐れずにトライ&エラーで自然と共存できる方法を模索していきたいものです.